株を売買する際、基本的にその発注方法には「指値注文」と「成行注文」があります。
今はネットのトレーディングツールを使って、「逆指値注文」や「逆指値付通常注文」といった発注方法も簡単にできますが、株初心者の方は、まずは「指値注文」「成行注文」という2つの注文方法を覚えておきましょう。
希望価格で売買できる指値注文と確実に売買できる成行注文
僕は株を長期投資の対象に、FXを短期トレードの対象として利用しているのですが、普段、株あるいは通貨を買う場合、「株は指値」「FXは成行」で発注しています。
理由は、比較的値動きの遅い株では高値を追わず、じっくり待ってでも「自分が買いたい」と思う株価まで下がるのを待つべきだと思っているからです。
一方、FXの場合は、値動きが非常に速いので、指値をして待っていても約定せずレートが走って行ってしまうことが多いからです。
例としてFXとの比較で話しましたが、要するに、
株を売買する際には、その時々の相場の状況に応じて「指値注文」と「成行注文」を使い分ける必要がある。
ということです。
相場の動きが比較的穏やかな時は、自分が買いたい株価で「指値」しておいて待った方がいいですし、相場が荒れている時は、悠長に「指値」などして待っていずに、さっさと「成行」で逃げないといけません。
指値注文なら希望した価格で売買できる
指値注文は「X株を○円で買いたい」と価格を指定する方法で、希望した価格で購入できることから、初心者にお勧めです。
ただし、注文した価格によっては、いつまで待っても売買できない(約定しない)ことがあります。
一方、成行注文は、「株価はいくらでもいいから今すぐにX株を買いたい(売りたい)」という注文を出す方法です。
確実に買ったり売ったりできますが、予想外の値段で「約定」してしまう可能性があるので注意が必要です。
相場の動きが比較的安定していて、あわてて売買する必要がない場合は、意図した値段で売買できる「指値注文」を、相場が荒れていてベストなタイミングを待つ余裕がないときは「成行注文」を選択するのが良いでしょう。
指値で注文を入れておき、取引時間中(ザラバ)で買えなかった場合に引けで成行に変更する「引け成り」、寄付きに限って成行で注文する「寄り成り」という注文方法もあります。
売買は原則として「単元」単位で行う
株式を売買する際には、インターネットでの取引、あるいは対面取引にかかわらず、どの会社の株を、いつ、何株、指値もしくは成行で、といった指示をして注文する必要があります。
どの銘柄も売買の最低単位である「単元」が決められています。
1単元は「10株」「100株」「200株」「1000株」など、銘柄ごとに決まっています。
また、単元制度を利用せず、1株単位で売買できる銘柄も、新興市場には数多くみられます。
単元株数は、新聞の株価欄やネットの株価情報、「会社四季報」(東洋経済新聞社)などで紹介されています。
一般に「株価」として紹介されるのは、単元株数にかかわらず「1株の価格」です。
株価だけを見て「安い!」と思っても、単元株数が大きいと予算オーバーになるので、注意が必要です。
購入に必要な資金は、「株価×単元株数×取引手数料」です。
「5単元」「10単元」と、まとめての注文もできます。
「呼値」と「値幅制限」に注意しよう
これから株を始めようという人の多くは、おそらく証券会社が提供しているトレーディンツールを使って売買するのではないかと思います。
その証券会社のツールを問わず、トレード画面には、現在の株かと、買い注文・売り注文の状況をリアルタイムで確認できる
他の投資家の注文状況は「板」でわかる
価格帯ごとの注文株数を「板」といいます。
昔の証券取引所では、黒板に注文状況を書き込みながら取引をまとめていたことから、現在でもそう呼ばれています。
現在のネット取引では、個人のトレーダーもリアルタイムで「板」が確認できます。
取引の際は、まず注文前に、注目している株の「気配値」と、「売り板」「買い板」の厚さ(注文株数)を確認します。
今、その銘柄には、いくらで何株の注文が出されているのかを見ながら、注文する価格と株数を決めます。
最も安い売値と、最も高い買値を「気配値」(売り気配、買い気配)といいます。
投資家にとって「板」は情報の宝庫です。
熟練の投資家のなかには、「板」の情報から投資家の心理を読み取る人もいます。
「板」の厚さ(注文の多さ)や、注文が出されるスピードには、その日の値動きを読むヒントが隠されているのだそうです。
「呼び値」の幅は価格帯ごとに決められている
取引時間中(ザラバ)、「板」に並んだ注文価格を、「呼び値」といいます。
呼び値の幅は、株価水準ごとに11段階に分かれます。
たとえば、3000円以下なら1円刻みです。
「1997円、1998円、1999円」と、1円単位で注文が出せます。
ところが、株価が3000円を超えた時点で、呼び値の刻みは5円に変更されます。
「3000円、3005円、3010円」と5円単位での注文になり、3001円で注文を出してもエラーになります。
1円単位で上下していた株価が5円単位に変わることで、株価の変動幅も大きくなります。
「刻みが変わった」ときには、注意が必要です。
呼び値の刻みを「ティック」ともいい、「1ティック上がった」「1ティック下がった」というように使われます。
値幅制限とは
値幅制限は、「ストップ高」「ストップ安」とも呼ばれます。
商いが集中して株価が大きく変動し、投資家が大損するケースを防止するための取引所の規制です。
1日の株価の動きが、上下に制限内に収まるように規制されています。
株価が199円の株なら、上は249円でストップ高、下は149でストップ安となります。
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