証券取引所で株を自由に売買できるようにすることを、「上場」または「IPO」(株式公開。Initial Public Offering の略)といいます。
新規に公開するときは、社長などの大株主が持ち株を売り出すほか、公募増資が行われます。
僕は「IPO銘柄」と聞くと、それだけで儲かりそうな、でも、まず抽選に漏れて手に入れることができない、といったイメージがあります。
実際、いくつか注目の新規上場銘柄のIPOに応募したことはあるんですが、残念ながら当選したことはありません。
もっとも、この記事を書いている2019年時点では、昔のように「新規上場すればどんな株でも値上がりする」というような雰囲気はなくなってきたように感じます。
IPOのブックビルディングには誰でも参加できる
新規上場銘柄のブックビルディングには、証券会社に口座を開設していて、新規株式の購入資金を持っている人であれば誰でも応募できます。
ただし、IPO銘柄の上場直後の値動きは非常に激しく、チャートの理論などまったく通用しない予想しづらいものなので、初心者投資家が手を出す対象としては適していないように思います。
購入希望者が価格を決定する
公募増資は、誰でも申し込めます。
取引所デビューの「IPO銘柄」(新規公開銘柄)は、大きな値上がりが期待できるため、多くの投資家が殺到します。
公開価格は「ブックビルディング方式」で決められます。
これは、投資家の希望を積み上げて価格を決定する方法のことです。
IPO銘柄を手に入れたい投資家は、あらかじめ提示された「仮条件」の範囲で「いくらなら買いたい」という申し込みを行います。
仮条件は、その銘柄の幹事を務める証券会社が収益や財務状況を検討し、さらに機関投資家からのヒアリングの結果と合わせて算出した妥当と思われる株価です。
最終的には、IPOを行う企業とも相談しながら決めていきます。
抽選に当たらないと購入できない!?
ブックビルディングへの参加は、幹事証券を通じて行います。
参加条件は、購入資金を口座にキープしておくことです。
仮条件の上限で公募価格が決まることがほとんどで、さらに抽選が行われます。
「IPO銘柄なら、どんな株でも上昇する」といわれた2005年は、当選確率300分の1を超える狭き門でした。
ライブドア事件後の新興市場の低迷で、IPO銘柄人気もだいぶ沈静化しています。
抽選に当たったら、購入手続きを取ります。
ただし一般の取引と違って、購入手数料は不要です。
気になる「初値」はいくら?
公開初日に、取引所で最初についた値段を「初値」といいます。
公募で入手した株は、IPO後であれば、いつでも通常の方法で売却できます。
「IPOバブル」といわれた2005年当時は、公募価格の数倍の初値がつくことも珍しくありませんでした。
最近では、初値が公募価格を下回る「公募割れ」も発生しています。
公平な抽選が行われやすいネット証券
証券会社には、営業マンが公募増資を上顧客に回す習慣があります。
公募増資の割当数の多い「主幹事」を努めているのは、店舗を持つ大きな証券会社がほとんどです。
日頃はネット証券を利用している投資家が、店舗で申し込みをしても抽選が当たる可能性はごくわずかです。
公平な抽選を行うと宣言しているネット証券を通じて申し込んだほうが、確率は高いでしょう。
IPO銘柄の購入方法
- どんな銘柄のIPOが行われるのかを確認する
- 売り出し価格などの条件を確認する
- 購入資金を証券総合口座に入金する
- ブックビルディングへの参加を申し込む
- 抽選結果を確認する
- 当選したら、購入申し込みを行う
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