株価の動きを読み解く2つの視点
企業の「いま」と「将来」を読む
株式投資で収益を上げるには、「安いときに買って、高いときに売る」のが基本です。
現在の株価がどの程度の水準にあるのかを分析する手法は、大きく2つあります。
ひとつは投資する企業の財務状況から株価を判断する方法で、「ファンダメンタルズ分析」といいます。
PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などの株価指標を使って、現在の株価が割安なのか、上がりすぎているのかを判断します。
とはいえ、財務諸表だけを読んでいても、正確な判断はできません。
新商品の開発や業界動向などを分析しながら、今後の収益を予想していくことが大切です。
証券会社に所属しているアナリストは、経営者へのインタビューも欠かせない材料のひとつです。
経営理念や企業風土は収益を動かす鍵となるからです。
株価そのものの動きを読む
過去の値動きをグラフ化した株価チャートだけを分析して、株価の上下を予想する方法を「テクニカル分析」といいます。
実行している投資家は「チャーチスト」とも呼ばれます。
ひとくちに株価チャートといっても、ローソク足、移動平均線、トレンドラインなど、さまざまな種類があります。
株価の動きには一定の法則があるといわれており、チャートに表れるサインから売り・買いのタイミングを読み取っていきます。