僕は短期トレード(FXを使っている)と株の長期投資とでは、ポジションを取る際の判断基準がまったく違います。
デイトレードのような短期のトレードでは、チャートのみを使った「テクニカル分析」しか行いません。
「テクニカル分析」とは、過去の値動きをグラフ化した株価チャートだけを分析して、株価の上下を予想する方法をいいます。
チャートだけを判断材料に売買する投資家は「チャーチスト」とも呼ばれます。
ひとくちに株価チャートといっても、ローソク足、移動平均線、サポートレジスタンスライン、トレンドラインなど、さまざまな種類があります。
株価の動きには一定の法則があるので、チャートに表れる「特定のパターン」から売り・買いのタイミングを読み取っていきます。
「ローソク足」で株価の動きがわかる
日本では、ローソク足と呼ばれる「四本値」はテクニカル分析に欠かせないものですが、海外の投資家はバーチャートと呼ばれる「三本値」を使ったり、海外の経済番組などでは単純な折れ線グラフが使われることも多くあります。
日本生まれの株価チャート
株価の動きを示すチャートの中で、一番ポピュラーなのが「ローソク足」です。
名前の由来は形がローソクに似ていることです。
一定期間の株価を「始値(はじめね)」「終値(おわりね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」の4要素(四本値)を使って表現しています。
1日の値動きを1本のローソクで描く「日足(ひあし)」の他、1週間で1本の「週足(しゅうあし)」、1か月で1本の「月足(つきあし)」などがあります。
デイトレーダーに愛用されるのは、分単位のローソク足「3分足」「5分足」です。
大阪堂島の米相場で生まれたといわれるローソク足ですが、いまでは「キャンドル・チャート」として世界中の投資家に使われています。
ローソクの形から株価を予想する
始値より終値が高い相場は、「陽線」として白のローソク足(実体)が描かれます(逆の場合の黒のローソク足は「陰線」)。
白いローソク足がずらりと並ぶのは、上げ相場の証です。
ローソク足が長いほど、上げ幅が大きいことがわかります。
ローソク足に限ったことではありませんが、テクニカル分析に使われるチャートには、投資家の心理が反映されています。
例えば、長い下ヒゲは、いったん弱気になって売られたものの、その後上昇に転じたことを示します。
株価が底を打つときに出現することも多い、「強気」のサインです。
ローソク足が示すサインは、どれも過去の経験則から生まれたもので、「強気」「弱気」「天井」「底打ち」など、1冊の本になるほど存在します。
しかし、100%当たるとは言い切れず、参考として付き合うのが正解のようです。
移動平均線で株価のトレンドを読む
移動平均線は、僕が短期トレードをする際に非常に重要視している指標で、突き詰めて言えばローソク足以外では、移動平均線と水平線(サポートレジスタンスライン)だけを判断材料にしています。
ただし、下(↓)のチャート画像にあるように、移動平均線の本数は通常より多い6本を表示していて、なおかつパラメータには特殊な数値を入れてあります。
僕はこの移動平均線の本数とパラメータを使うようになってから、FXの短期トレードでコンスタントに勝てるようになりました。
自分で言うのもなんですが、僕はかなりテクニカル分析が得意な方なので(笑)、ご興味のある方は「FXトレード日記」をご参照ください。
短期では25日移動平均線が使われる
アメリカ生まれで、世界中で使われるようになったチャートの代表が「移動平均線」です。
移動平均線とは、一定期間の株価の平均値をつないでラインを描いたものです。
25日間の株価を平均したラインは「25日移動平均線」と呼ばれます。
「過去25日間にその株を買った人の平均値」といえます。
株価が25日移動平均線を上回っていれば「過去25日間に株を買った人はおおむね利益が出ている」と判断できます。
利益が出ているときは誰しも楽観的になるので、「市場心理が好転している」と受け止められ、株価は上昇しやすくなります。
ただし、株価には移動平均線に戻りたがる性質があるといわれています。
25日移動平均線から大きく離れたときには「売り(下に大きく離れた場合は買い)のタイミングである」と判断するのが妥当です。
株価と移動平均線の位置から投資のタイミングをはかる手法として、「グランビルの法則」が有名です。
2本の線が交差するとトレンドが変わる
移動平均線は、「5日間」「25日間」「75日間」の3本のラインを組み合わせて使うのが一般的です。
3本の線のすべてが上向きになっているときは、株価が強い上昇トレンドに乗っていると判断できます。
また、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」といいます。
これは、上昇基調が強くなったことのサインです。
反対に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることは「デッドクロス」と呼ばれ、下げ基調が強まっているサインと受け止められます。
サポートレジスタンスライン&トレンドラインが相場の流れを教えてくれる
チャート上のローソク足が示す直近の高値と、直近の安値に水平の線を引いくと、「上値」と「底値」を形成します。
その水平線をサポートレジスタンスラインと呼び、株価は概ねその「レンジ内」で値動きを繰り返します。
また、株価の上昇あるいは下落が鮮明な時も、直近の高値と直近の安値に斜めの線を引けば、株価が一定の範囲内で上下動を繰り返しながら、高値を切り上げたり、安値を切り下げて行くのがわかります。
2本のラインで大きな流れを読む
ランダムに上下を繰り返しているように見えるローソク足も、じっくり見ていくと数週間、数か月単位のサイクルで、上下を繰り返していることに気づきます。
値動きの流れや方向性をつかむのに役立つのが「トレンドライン」です。
トレンドラインの基本は2本の線です。
ローソク足の高値同士を結んだ線を「上値抵抗線」、下値同士を結んだ線を「下値支持線」といいます。
上値抵抗線に頭を押さえられ、下値支持線に足元を支えられる形で株価が推移するというのがトレンドラインの基本となる考え方です。
2本の線が作る「くの字」上向きになっていれば「上昇トレンド」、下向きなら「下降トレンド」です。
ほぼ水平なら「横ばい」と判断します。
せっかく買うなら、上昇トレンドに乗っている株を選びたいものです。
たった2本の線を引くだけで視覚的に相場の方向性がわかるのが、トレンドラインなのです。
トレンドラインで株価の転換点を読む
株価が上値抵抗線を突き抜けて上昇したときは、トレンドが変わったと判断できます。
これまでの上値抵抗線は下値支持線に変わり、株価を下支えしてくれる可能性が高まります。こうなると買いのチャンスです。
反対に、下値支持線を株価が割り込めば、売りのチャンスとなり、さらなる株価下落が予想されます。
上値抵抗線と下値支持線の間で株価が動いていった場合には、2本の線が交差するポイントに要注意です。
この状態を「三角持ち合い」といい、上か下かはわかりませんが、トレンドの変化が起こる可能性が高まっているといえます。
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